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朝、誰かの話し声がして、目が覚めた。

母がそばにきて
「やあちゃん、パパ死んじゃったのよ」
と言って涙をぽろぽろ流していた。

私は小学校1年生、夏休みが終わり、
新学期が始まったばかりの9月2日の朝。
2LDKの小さな分譲マンション。

親戚のおばちゃんに手招きされて駆け寄ると、
白い布をめくってくれた。

パパがいた。
パパの顔を見せてくれた。

途端に、周囲の人たちが声をあげて泣き始め、
私はよくわからず固まってしまった。

パパが死んだと言われても、涙は流れず
それより、お行儀よく正座していた足が
だんだん痺れてきたことに気を取られ
落ち着かなかった。

父の親戚は、教師一族だから気をつけなさいと
いつも母から厳しく言われていたため、

いつどうやって足を崩すか?
これで頭がいっぱいになっていて。

タイミングと方法を間違えると、
母がイヤミを言われ、つまり私が母からきつく叱られる。
何とか回避したいと7歳なりに必死だった。

結局、足を崩すことに成功したのかどうか
記憶にないけれど、

パパが死んだと、母が泣いているのを
不思議な気持ちで見ていた。

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